公募研究

竹下G 
根圏合成コミュニティーにおけるマイクロバイオータ形成機構の解明

研究の概要

本研究では、植物根圏に形成されるマイクロバイオータに着目する。ミヤコグサの根から単離した糸状菌1株・細菌160株を植物根に接種して再構成する合成コミュニテーを使用し、根圏マイクロバイオータにおける各微生物の役割や代謝的・空間的相互作用を明らかにすることを目的とする。植物(ミヤコグサ)に糸状菌(Fusarium oxysporum 1株)と細菌(45属160株)を接種した根圏合成コミュニティーを形成する。植物を成長させた後、根圏DNAを取得し16S rRNAアンプリコン解析により各細菌の割合を評価する。根圏合成コミュニテーのマイクロバイオータ形成における糸状菌や各科・属の細菌の役割を理解するため、糸状菌または各科・属の細菌を加えない合成コミュニテーを準備し、同様に根圏のアンプリコン解析を行う。全ての合成コミュニテーにおける植物の成長を測定し、アンプリコン解析の結果をもとに相関解析を行い、根圏マイクロバイオータが植物の生育に与える影響を評価する。

研究チーム

研究代表者

竹下典男 (筑波大学)

研究協力者

寿崎拓哉 (筑波大学)
玉木秀幸 (産総研)
西岡友樹 (産総研)