公募研究

繁森G 
複合生物系における微生物からの生物活性物質の探索と機能解明

研究の概要

 植物ー微生物間コミュニケーションを解明することは、持続可能な地球生命体を創成するのに重要である。とくに、植物は土壌の環境すなわちその環境に存在している微生物と共存している。したがって、植物の生育には根圏微生物が必須であるが、植物と根圏微生物の関係は未解明な点が多い。そこで、植物ー微生物間コミュニケーション物質を探索し、それらを用いて環境に優しい農薬の開発を行う。  一方で、少子高齢化においては健康維持の鍵を握る機能性剤や生活習慣病予防薬の探索源としても天然生物資源を有効に活用することが重要である。このような生物活性物質の探索において、とくに未解明微生物は有用な探索源である。そこで本研究では、生活習慣病や老人病に関する多元的スクリーニング系を用いて未解明微生物から有用な生物活性を有する菌株を見出し、それらから生活習慣病や老人病の予防や治療の基礎研究に関与する新規生物活性物質の探索を行う。

研究チーム

研究代表者

繁森英幸 (筑波大学)