野田G
w/oドロップレット培養法を用いた微生物バイオマス資化性微生物の獲得
研究の概要
Water-in-oil (w/o)ドロップレットとは連続相がオイル相、分散相が水相であるようなエマルションであり、すなわちオイル相中に浮遊する水滴を指す。w/oドロップレットは直径が約100µmほどであり体積は1ナノリットル程度になる。このw/oドロップレットを数十万から100万個程度作製し、それらを微生物の完全液相系反応場として利用する。本研究ではこのw/oドロップレットを用いた微生物培養技術を駆使することで、微生物バイオマスを資化する嗜好性を持つ微生物群の評価や獲得を目指す。微生物バイオマスとは本研究においては培養によって増殖した、または環境中にもともと存在する微生物が含有する有機・無機成分を意味する。これを主たる栄養源として増殖できるような微生物の存在や増殖特性等をw/oドロップレット技術を活用して解析を行う。