公募研究

本郷G 
異種細菌間付着共生系の実態解明と生物進化へのインパクトの検証

研究の概要

ミトコンドリアは祖先真核細胞内に共生した細菌を起源とするが、その前段階として特異的な細胞間付着共生があった可能性がある。しかし、そのような細胞共生は、現生の原核生物種間では、ほとんど知られていない。本公募班では、異種原核生物間の特異的付着共生をシロアリ腸内で複数例発見しており、その共生形態を電子顕微鏡やin situハイブリダイゼーション法で詳細に観察するとともに、それら原核生物種の機能と共生機構を、1細胞ゲノミクスなどの先端的手法を用いて明らかにしたい。 (図は、シロアリ腸内原生生物表面に共生するスピロヘータ [緑]と、スピロヘータにさらに付着共生するテルミティテナックス[赤]の蛍光ハイブリダイゼーション像: Utami et al. 2019, ISME Jより改変)

研究チーム

研究代表者

本郷裕一 (東京工業大学)

研究協力者

伊藤武彦 (東京工業大学)
桑原宏和 (東京工業大学)
猪飼桂 (東京工業大学)