計画研究

A01-6
ポストコッホ生態系における希少放線菌の種と機能

研究の概要

環境中ではマイナー(希少)な種であっても生物複合系の中では重要な機能を担う微生物が存在する。超地球生命体の生態系を微生物の種と機能に基づいて理解する「ポストコッホ機能生態系」を構築するためには、土壌優占種にとどまらず、これら希少微生物種の機能の解明が必要である。放線菌は土壌環境フローラの主役の一つであるが、優占種であるStreptomyces属以外の放線菌は、これまであまり研究されてこなかった。土壌中からの分離頻度が低い、いわゆる希少放線菌も多種多様な二次代謝産物を生産し、環境中ではそれらを介した生物間相互作用の鍵を握ると考えられている。本計画研究は、希少放線菌に対象を絞り、モデル圃場等から未分離の希少放線菌を分離するとともに、既知種を含めた希少放線菌の新たな生理機能を明らかにすることにより、微生物の種と生理的性質の多様性を解明することを目的とする。

研究チーム

研究代表者

大西 康夫 (東京大学)

研究分担者

松本 厚子 (北里大学)

研究協力者

勝山 陽平 (東京大学)
手塚 武揚 (東京大学)
稲橋 佑起 (北里大学)