計画研究

A01-4
難培養性のポストコッホ微生物の可培養化

研究の概要

生物と環境の相互作用が織りなす「超地球生命体」システムを理解するためには、そこで量的かつ質的に重要な役割を担う微生物の種と機能の多様性を明らかにする必要がある。しかし、21世紀を迎えてなお、自然界に存在する微生物の圧倒的大多数が培養困難かつ機能未知である。微生物を基盤とした「ポストコッホ機能生態学」を創成するためには、ボトルネックたるこれら未知微生物の機能解明と制御が必須である。本計画班は細菌(バクテリア)を標的とし、コッホの微生物学では分離できなかった難培養性の「ポストコッホ微生物」の培養化を目的とする。代表者らが培ってきた新規微生物の探索研究の経験を踏まえ、“培養のコツ”の収集と体系化を進めながら、ポストコッホ技術との融合によって培養を加速化させる。領域内での融合研究によって、100年以上利用され続けているコッホの微生物学技術を抜本的に改善する手法を確立し、ポストコッホ微生物を含む多様な細菌(メタ細菌)の獲得を目指す。

研究チーム

研究代表者

中井 亮佑 (産総研)

研究分担者

草田 裕之 (産総研)
玉木 秀幸 (産総研)