公募研究

岡本G 
ハイスループット電気化学培養法による電気細菌の同時複数単離法の開発

研究の概要

「電気培養」とは、培養液に浸した電極によって微生物の代謝を駆動し、細菌を培養する方法を指す。近年、特に電気細菌と呼ばれる細胞外固体と直接電子のやり取り「細胞外電子移動(Extracellular Electron Transport, EET)」を行い代謝する細菌が特に熱水噴出孔などの深海生態系において注目されており、電気培養によって電気細菌を集積・単離する試みが盛んに行われている。しかし、電極で細菌を集積することで細菌群の多様性は失われてしまい、各環境中にどれだけの電気細菌が存在するのかといった基本的な問いにも答えることが出来ていない。本研究では、申請者が独自に開発した 96ウェル電気化学セルシステムを用いてハイスループット電気培養を行い、未知の電気細菌を単離、加えて深海生態系における EET の重要性を定量的に示すことを目指す。

研究チーム

研究代表者

岡本章玄 (物質・材料研究機構)